アイソメトリックス・トレーニング


アイソメトリックス・トレーニング

いわゆる運動ってやつは、筋肉を伸ばしたり、縮めたりすることによって、その筋肉を鍛えます。そしてその結果としてその部分を動かすことになります。

 

たとえば、力こぶを考えてみてください。

 

鉄アレイを使って、力こぶの部分を鍛えようとします。

 

肘を曲げて鉄アレイを上に持ち上げると、力こぶができます。

 

これが筋肉が縮んだ状態です。

 

逆に、鉄アレイを下に下げると、力こぶは無くなります。

 

これが筋肉が伸びている状態になります。

 

このように、筋肉を縮めたり伸ばしたりすることを繰り返すことにより、筋肉は鍛えられ、強くなります。

 

でも、ここで問題があります。

 

勤務中に鉄アレイでエッホエッホとトレーニングできるかという事です。

 

そんなことしょっちゅうやってたらクビになっちゃいます。

 

よしんば、クビにならなくても査定に確実にひびきます。

 

不景気なご時世、これはイタすぎます。

 

そこで“こいつ”の出番です。

 

前述した通り、こいつは“動かない運動”です。

 

“動かなくてなんで運動できるの?”

 

ごもっともなご質問です。

 

じつはこいつ、厳密に言うと“動きを相殺する運動”なんです。

 

たとえば、初詣で手のひらを合わせてお願い事をしますよね。

 

その体勢で両の手のひらをグッと押し付けます。

 

不思議ですね、動いてないのに筋肉使っちゃてますよ。

 

そう、これが“アイソメトリックトレーニング”なんです!

 

他にも、両足を組んで、下のほうの足を上に、上のほうの足を下にもっていく様にちからをこめたり、頭の後ろに両手を組んで、頭を後ろに、両手を前に持っていく様に意識したりと、いろいろなバリエーションが考えられます。

 

椅子や机もアイデア次第で、色々使えます。

 

座った状態で椅子の両端を両手で持って、椅子を持ち上げるように力を込めたり、机の上に手を置いて下に押し付けたりと、あなたの発想でそれこそ無限の広がりをみせるのが、こいつの魅力です。

 

加えてこいつは、バーベルや鉄アレイのような重量物を使わず、自分自身でちから加減を出来るので、比較的体に無理のかからない運動でもあるんです。

 

そして何よりのメリットは“時と場所を選ばずにトレーニングできる”と言うこと。

 

あとはあなたのやる気とアイデア次第・・・。